大澳(タイオー/Tai O)ピンクイルカ・棚屋
香港最大の島ランタウ島に位置する大澳(タイオー/Tai O)は絶滅危惧種に指定されている「ピンクイルカ」や「棚屋(写真左上)」という特殊な水上建築を見学できる有名な観光スポットです。大澳は昔から漁村として有名で、独特の街並みや生活スタイルが香港人・外国人を問わず多くの人々を引き付けています。
大澳への主な行き方を2つをご紹介します。・中環(セントラル)フェリー乗り場から、梅窩(ムイオー)行きに乗り、1時間(スピード船なら30分)、梅窩到着後はフェリー乗り場前にあるバスターミナル から大澳行きの1番バスに乗り更に約1時間です。
・東涌(トンチョン)駅からは、徒歩5分くらいの位置にある昂坪バスターミナル(360のケーブルカー乗り場の横)から11番バスに乗り、大よそ1時間。
大澳に到着するとすぐにピンクイルカウォッチングの案内があります。チケットは20~30香港ドル(約300~450円)でツアー時間は約20分ほど。ボートに乗って沖でのイルカウォッチングと「棚屋」を海から眺められるという大澳ならではの内容となっていますので、是非試してみてください。日時によっては無料ガイドがボートに乗り、ピンクイルカのことや大澳の歴史について広東語で案内をしてくれます。
ツアーの順路ですが、まずは大澳の家並に面する海を進んでいき、すぐに「棚屋」と呼ばれる高床式で作られた建物が見えてきます。部屋が水辺に付きだした状態で、部屋の床の下はすぐ海となっています。また海に面したベランダからすぐにボートに乗れるような作りにもなっており、生活と海が非常に密着している様子が感じられます。
棚屋を通貨すると後は沖へ向かい、ピンクイルカを探しに行きます。私が訪れた時はとてもラッキーですぐにピンクイルカの親子の姿が見えました。現在、ピンクイルカは絶滅危惧種となっており、ピンクイルカの姿が見られることは少ないのだとか。ピンクイルカが見られた時にはガイドさんも興奮気味に「皆さんは本当にラッキーですよ」と語っていました。ガイドさんによるとピンクイルカは子供の頃は色が灰色で大人になるにつれ色が抜けてピンクに変わり、またママイルカは3年間付きっ切りで子育てをするのだとか。
大澳は海の上だけでなく、街中の散歩にもお勧めです。大澳は海と生活している街だけあって、小さな通りには海鮮の干物がずらっと並んでいます。値段や品質にうるさい香港人の多くが大澳で買い物する姿を見て、大澳の海鮮干物は安くて品質が良いのだろうと感じました。その他にも店先ではイカやホタテを焼いた香ばしいにおいが漂っていたり、地元レストランが所狭しと並んでおり、食べるものにも困りません。山と海に挟まれた大澳は大都会香港とは思えないほどゆったりとした時間が流れていてそこにいるだけで気持ちがのんびりします。
その他大澳で目立つ建物には、100年以上もある元警察署を改築して作られたホテル「大澳文物酒店/Old Tai O Police Station」があります。海辺の小高い丘に建てられた西洋風の建物は香港の歴史を感じさせ、ひときわ目を引きます。宿泊客でなくてもレストランで食事やお茶ができますので行ってみてはいかがでしょうか。
≪大澳の場所≫・中環(セントラル)から行く場合。
中環(セントラル)フェリー乗り場6番から梅窩(ムイオー)へ。高速船は30分、普通船は1時間。
その後、梅窩(ムイオー)フェリー乗り場前にあるバスターミナルで大澳行きの1番バスに乗車。約1時間で到着。 ・東涌(トンチョン)から行く場合。
東涌(トンチョン)のMTR駅から徒歩5分くらいにあるバスターミナル(昂坪(ゴンピン)360のケーブルカー乗り場横)から11番バスに乗車。約1時間。 場所:大澳(タイオー/Tai O)
地図:https://goo.gl/maps/y4oN5W4nFUJ2
香港BS K.Kより